今はなき超B級グルメ宮崎のサボテンステーキについてのまとめサイトです。
宮崎にあるサボテン園の園内レストランに、サボテンステーキなるメニューがかつてありました。経営不振のためサボテン園は閉鎖しましたが、一時期サボテンステーキは宮崎の珍味として話題をさらったこともあります。
宮崎にサボテン園ができた当時は入園料が無料だったため、収益につながるものをとサボテンピクルス、サボテン奈良漬、サボテングラッセ、サボテンのゼリーなどが開発されました。ところが製造工程が大変なので、もっと手がかからない方法をということになり、うちわサボテンのトゲを抜いてスライスし、しょうゆと花カツオをかけて食べてみたらオクラのような味で、レストランで出してみたら好評だったため、それではということで、サボテンステーキが誕生したといいます。
「サボテンステーキ」として、メニューに登場したのが1982年。たちまち名物料理となり、宮崎の新婚旅行ブームの時代には観光客が殺到したようです。
今はなき宮崎のサボテンステーキ。短い歴史の中で、食べたことがある人はどれくらいいたのでしょうか。
宮崎のサボテン園でサボテンステーキがメニューに登場したころ、食べに行ってみようと訪れた人のほとんどは県外から宮崎に訪れた観光客だったといいます。
サボテンステーキは、薄くて一枚の形が楕円形のような形をしている、うちわサボテンというサボテンが使われていました。
サボテンのとげだけを取り除いて、あとはそのままの形で火を通したものが目の前に出てくるわけです。ほとんどの人が、「オォーッ」と嘆声をあげたといいます。サボテンの形そのままをステーキにしたのがよかったと、当時宮崎でサボテンステーキの開発に参加していた関係者は語っています。
サボテンステーキはインパクトが強かったために、わざわざ県外から宮崎にサボテンステーキを食べに観光客が訪れたのに対し、宮崎に住む地元の人たちはほとんど食べたことがないようです。
彼らにすれば、別の意味でインパクトが強すぎて、サボテンステーキなどは食べる気にならなかったのかもしれません。
宮崎で出るようになったサボテンステーキは、メニュー登場時から閉園までの間に価格が少しずつ変動していたようですが、それに見合うだけの美味しさがあったのでしょうか。
900円から徐々に上がり、1200円くらいになっていたようですが、宮崎でサボテンステーキが終わってしまったのは、「後を引く美味しさ」はなく、「話のタネに」だけの味だったということを暗に示しているような気がします。
宮崎のサボテンステーキに使われていたのはうちわサボテンといい、れっきとした食用サボテンです。
食感はキュウリに似ていて、匂いはほとんどないようです。
オクラのような粘り気があり、オクラとインゲンを合わせたような味だと表現する人もいます。滅茶苦茶に苦いという人もいれば、微かに甘みがあるという人もいます。
メキシコでは、サボテンは野菜として普通に食べるそうですが、宮崎のサボテンステーキは文化の違いも手伝って、そこまで人気を上げることはできないままに、幕を下ろしてしまいました。